#03 総合的に診療しないと、耳鼻咽喉科領域の病気はわからない

ここなら受け入れてくれるということが大事

一般的に総合病院では耳鼻科はあまり重きを置かれませんが、当病院では耳鼻科が一番上で、その下に内科医、麻酔科医、精神科医、臨床心理士などが置かれている点が神尾記念病院の特徴です。

単科病院と言えどもこれだけの診療科目を揃えるのは、それだけ総合的に診療しないと耳鼻咽喉科領域の病気はわからないからです。

患者さんの中には、たくさんの病院で診察を受けたものの結果に納得できずに悩まれ、当病院を受診される方も多くおられます。

現実に治せないとされる病気の中には未だ原因すら解明できていないものも多く、患者さんに納得してもらう説明を行うことが難しいことも事実です。

当病院はそういった患者さんに対して、現状や今後できる治療内容を丁寧に説明し、次のステップへ進んでいただくための足がかりを作ることも大切であると考えております。

ここまでして患者さんはやっと安心できるのです。「ここにくれば、受け入れてくれる」ということが大事なのです。それだけでも患者さんの辛さは随分減少します。

何で治らないのかを説明されるだけでも患者さんは納得します。耳鼻咽喉科領域では、原因も理由も分からないまま放置されている患者さんがそれほど多くいるという事でもあるのです。

病気に悩む患者さんの気持ちを治すのは『癒し』だと思います。

私は院長に就任以来、耳鼻科領域で悩んでいるすべての患者さんの抱える不安な気持ちを癒すためにスタッフ全員がおもてなしの心をもち、最高のチームワークで医療に取り組むことに力を注いできました。このことは、入所されるドクターにもその都度しっかりと理解してもらっています。

多様な連携医療への取り組み

耳鼻咽喉科領域の疾患で当院を受診された患者さんの中には、耳鼻咽喉科領域以外の疾患が見つかる場合もあり、中には、より専門的な設備や治療技術が必要になるケースもあります。

このため当病院では、多くの医療機関と連携を進め、必要に応じてそれらの医療機関へご紹介するシステムを整えています。

「周辺医療の連携への取り組み/アソシエイト・ドクター」

当院では耳鼻咽喉科と関連の深い診療科である、内科・形成外科・脳神経外科・精神科等の専門医の先生方に「アソシエイト・ドクター」として診療に参画していただいています。

「全国的な医療連携への取り組み/アテンディング・ドクター」

当病院ではサテライト方式による、セミ・オープンシステムの「アテンディング・ドクター」制度を導入しています。これは、当病院の医療理念をご理解されている全国の耳鼻咽喉科診療所の先生方にアテンディング・ドクターとしてご登録頂き、当病院の検査機器や手術設備を利用して頂くシステムです。

これによって患者さんの紹介・逆紹介を行うほか、患者さんの急性期・重症期は当院でしっかりと治療を受け、症状が落ち着いた後は、ご自宅の近隣の医療機関で治療を継続して受けて頂く事ができるというメリットがあります。

先代、先々代からの当病院に関わりのある先生たちも多く、現在は全国の60医師ほどに登録を頂いています。この充実した連携体制により、患者さんに安心を提供できるのも当病院の歴史が成せるサービスと自負しています。

この記事の著者/編集者

坂本諒 法人 役職

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この連載について

「神尾で診てもらって良くなったと聞いて…」と、毎日全国から多くの患者が訪れる。

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