#06 神奈川県央地域における地域医療のモデルケースを作りたい。

地域の中で完結できる医療・福祉環境を作る

鄭氏:この34万人を有する県央地域において、当法人が中心となって地域と連携しながら、海老名、綾瀬、座間3市の救急患者さんの受け入れ態勢を確立してゆく。

地域の高齢化率も確実に高くなっていきますので、その後のケアも含めて可能な限り県央3市の中で完結できる医療・福祉環境を作っていきたいというのが、私どもの目指すべき方向と考えています。地域に貢献する医療・福祉環境の整備を目指すということでは埼玉や下田でも同じことが言えます。

地域医療にとって重要なこととは、住民の方にとって医療からその後の介護や福祉まで全てがその地域の中で完結できるという、地域全体がそのまま一つの医療機関であることだと思います。

さながら道路は病院の廊下で、地域のクリニックが外来、入院ベットが病院、そこに介護が入ることで本来の地域包括ケアシステムと言えるのではないでしょうか。

地域のかかりつけ医の先生方には、今後ますますその役割を担って頂きたいと思っています。そのためには、我々からの情報発信もさらに強めていかなければならないと感じています。そのような取り組みでこの県央地域を地域医療のモデルケースにしたいと思っています。

多様な経験が積めて、長く働く事ができる。

鄭氏:医師にとって今までは、自分が何をしたいか、何ができるかでよかった。しかしこれからの医師は、地域や現場で医師としての自分に何が求められているのか、何をしなければならないのか、を考える事が重要です。

若い医師の皆さんにはそれを前提にして自分の立ち位置やキャリアプランを考えて欲しい。さらに言えば、これから高齢化社会が急速に進んでいきます。お年寄りを好きでない人は臨床医としてはやっていけません。このことは医学生も含めた若いドクターに特に訴えたいことです。

我々が目指しているのは地域で必要とされる医療と住民の後方支援となる福祉を提供することです。急性期もあり、一般急性期もあり療養もあり、介護もあり、地域も神奈川、埼玉、静岡県下田と、働く選択肢が非常に多い医療法人なので、長く働くことができます。   

医師としてのキャリアビジョンを考えた時、いろいろな医療を経験でき、いろいろな場所での医療を経験できることが一般の病院勤務と違う、当法人の強みでもあり特徴です。ですからより多くの方に当法人で同じ目標を持った仲間として働いて頂きたいと願っています。

この記事の著者/編集者

坂本諒 法人 役職

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地域医療連携と機能分化で地域内完結型の医療・福祉の実現を目指す社会医療法人

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