#02 医療の質とホスピタリティの両面で常にワンランク上を目指す

従来の医療機関のイメージを全く覆す

ヘルスパーククリニックの外来診療フロアは、街歩きがイメージされて設計されている。

ヘルシードリンクや軽食を楽しめるカフェ、140インチスクリーンのある映像室、闘病記と写真集を閲覧できる図書室などが配置。明るく元気になる雰囲気を醸し出され、自動ピアノも置かれている。

ヘルスパーククリニックで行った検査は、黒沢病院でその内容がわかるようになっている。すべて一体化して電子カルテで見ることができるのである。人間ドックで生活習慣病が発見されれば、フィットネスではそれに合った運動量をマシーンに設定する。

たとえば心臓病だから危険なので運動させないのではなく、その人にふさわしいオーダーメードの運動をすることができるのである。心臓の機能評価をして状況が改善されていれば、運動量を上げる設定にする。

従来の医療機関のイメージや雰囲気をまったく覆すのがヘルスパーククリニックである。現状に満足せずに打破していく意味が込められてデザインされている美心会マークをそのまま実践した感がある。

医療の質とホスピタリティの両面でつねにワンランク上をめざしている医療機関としての姿が、施設と設備、サービスで表現されている。そのことは、患者さんの目にもしっかりと映って受けとめられているのである。

黒沢病院

絶壁を背負った覚悟で開業スタートする

黒澤理事長は、群馬県多野郡中里村生まれ。親は医師ではない。群馬大学医学部附属病院泌尿器科医局長、富岡総合病院泌尿器科医長、人工腎臓部部長を務めた。勤務医時代は、夜9時、10時まで働き、9人の医師中で常に保険点数はトップであった。

1977年に36歳で7床の透析病床で黒沢医院を開設したのは、年の瀬も押し迫った12月19日であった。経済的な理由から正月を待たずに1日でも早くスタートしたかったからである。

兄弟2人の担保による融資も受けていたので、それこそ絶壁を背負って始めたようなものであった。高額な生命保険にも入った。生命保険会社の保険医として保険審査のために、夜中に契約者の自宅に診察に行ったりもした。

とにかく相当な覚悟なしでは不可能な開業であった。覚悟をもたないで気楽に開業して最悪の結果に至った人たちを、身近で何人も見てきた。

そういう覚悟であったので、開業したその日から、365日24時間勤務を5年間続けた。

急患を断らずに、すべて引き受けてきた。

この記事の著者/編集者

坂本諒 法人 役職

開発中です

改行テスト

この連載について

絶壁を背負った覚悟で開業し、 常にワンランク上を目指した結果がここにある。

連載の詳細

最新記事・ニュース

more

↓2000(画像の表示領域の2倍より大きい) ↓1320(画像の表示領域の2倍) ↓1280(画像の表示領域の2倍より少し小さい) ↓800(画…

大庭彩 1Picks

かかりつけ医とは、マラソンの伴走者のように、ゴールまで患者さんの人生に寄り添う存在 英:本日はよろしくお願いします。 西嶋先生は、かかりつけ医と…

坂本諒 1Picks